Special Artist File:01 図鑑(平山カンタロウ)

2019年07月28日

Special Artist File

「図鑑(平山カンタロウ)」

 

一言メッセージ「気張るとロクなことないです」

 

 

KVAのライブサーキットフェスご出演の際に、

バンド「図鑑」のVo.&Gt.平山カンタロウさんを

独占インタビューさせていただきました!

 

 

《楽曲・活動紹介》

● メモリー(トヨタカローラのCMソング)

● ファンファーレ(王様のブランチEDテーマ)

● ゆら、ゆら、ゆら(ドラマ「のの湯」の主題歌)

● DRUM LOGOSでのワンマンライブ開催

● 福岡の大型野外フェス「NUMBER SHOT 2018」出演

 

 

若きミュージシャンが抱える悩みや将来の不安、

それらとどのように向き合っていくべきか?

平山さんだからこそ語れる言葉にご注目ください。

 

 

「音楽が楽しいと感じてから、スタートライン」

 

 

---いきなりですが、音楽で食べていけるか

不安な人が目の前にいるとして、

平山さんなら何と声をかけてあげますか?

 

難しいですよねぇ。

僕自身、普通の仕事をしながら図鑑の活動を続けてるし。

 

 

---平山さんも、普段は別のお仕事をされているんですか?

 

やってますよ。

音楽だけで食べていくことって難しくて、

苦しいことだってあるし、思い通りにならないことも多いです。

 

でもその分、「音楽でしか楽しめないこと」だってあります。

それが分かるまで音楽を続けてみないことには、

スタートラインにも立てていないと思います。

 

 

---不安だからと言って二の足を踏んでばかりいては、

スタートすら出来ないということですね。

 

そうですね、まずは音楽で楽しめる方法が見つかるまで続けること。

そこから判断すればいいと思うんです。

辛いと思えば辞めたらいいし、居続けてもいいし。

この話は、音楽以外の業界にも当てはまると思います。

 

 

---その分岐点まで続けるためには、どのような工夫が必要ですか?

 

人と繋がることが大事です。

音楽を続けるってなると収入に繋げる考え方が強くなりがちだけど、

まずは「お金ではなく人」との繋がりが、大事だと思います。

 

 

「音楽を伝えるのは技術だけど、技術の成長には人が必要」

 

 

 

 

---「図鑑」の下積み時代を振り返ってみると、どうでしたか?

 

今も下積みだって思ってます(笑)

 

でも嬉しいって思うことはあって、

レコード会社からCDを出させてもらったり、

CMやドラマにタイアップさせて頂いたり、

あとは「Number Shot」に出演した時もすごく嬉しかったです。

 

ただ、それが全部一気にくるわけじゃなくて、

継続して活動してきたから徐々に積み重なった訳なんです。

だから、振り返ってみると「意味のある活動だったな」って思うし、

「音楽が楽しい」と感じるまで続ける話にも繋がると思うんです。

 

 

---「もっとこんな活動をしておけばよかった!」

と、思うことはありますか?

 

今はそんなことないんですけど、20代の頃の自分って

「人との繋がり」をあまり重視していなかったんです。

ライブ終わったらすぐに帰るみたいな。

 

でも、そうやって人との距離が空いたが故に気づいたのは、

「音楽は技術で伝えるけど、その技術は人がいないと成長できない」

ということ。

 

人が聴いてくれたり、背中を押してくれたりするから、

「もっと上手くなろう!」って、思えるんです。

だから、人との繋がりは必要だって痛感した今では、

音楽で繋ぐのは「お金ではなく人」って考えるようになりました。

もちろん、繋がりばかり作っていってもしょうがないだから、

ちゃんと音楽に対する芯を持った上で、繋がることが大事だと思います。

 

 

---ファンから言われた嬉しい言葉はありましたか?

 

よく聞くような話だとタカをくくっていたんですが、

「落ち込んでる時に『図鑑』の曲に助けられました!」

って、実際に言われてみるとすごい嬉しかったです。

「本当にあるんだ」って、ビックリしました。

 

あと、「Number Shot」の出演が決まった時も、

自分のことのように喜んでくれるファンの方がいてくれて、

その時もとても感動しました。

改めて「音楽って、感動を売る仕事なんだな」って、感じました。

 

 

---「音楽は感動を売る仕事」という点について、

詳しく伺ってもいいですか?

 

音楽もそうだけど、世の中にはいろんな商品が溢れていて、

その全てに製作者の熱い思いや、掛けた時間が込められていると思うんです。

でも商品の場合、消費者の手に届くまでには時間と場所も大きく開いている。

だから、その熱い思いを感じ取ることは、なかなか難しいと思うんです。

 

でもライブは、その距離感がなくダイレクトに伝えられるから、

製作者の思いが冷めることなく相手に届くんです。

これは当たり前なことだけど、本当にすごいことだと思ってます。

 

 

「いい意味のバカさという才能」

 

 

 

 

---曲作りについてお聞きします。

流行や自己表現など、意識していることはありますか?

 

20代の頃は、ライブでも音源作りでも流行を意識していました。

でも歳を重ねてくると、考え方が変わってくるんです。

「それって要はモノマネで、個性じゃないのでは?」って。

 

埋もれていく作品群の中で光るものを出すには、

結局個性しかないんじゃないかなって。

それに気づいてからは、ナチュラルに自分の中から出てくるものを大事にしています。

 

 

---ナチュラルさを出すということは「言うは易し」

という印象が強いですが、何かコツはありますか?

 

制作活動の中で勝手にそうなるもの、自然とそうなるもの、

口から出てくる言葉、メロディ、コードを押さえる手、

そういった「自分らしさ」を見逃さないようにすること。

 

あと、流行やマーケットを意識する作業は「アレンジの段階」だと割り切り、

作詞作曲の作業に集中することも大事だと思います。

 

でも、それに気づいたのは20代後半から30代にかけてのことだし、

それまでいろんなアプローチを試してきたからこそ

分かってきたことだと思うので、

続けていれば自然と見えてくると思います。

 

 

---音楽の才能はあると思いますか?

 

存在しないとは、言い切れないと思います。

でも、才能以外の部分で補えるものも多いです。

 

例えば自分の場合、いろんなものに触れたり、自分に条件を課すとか、

そういった才能以外で伸ばせるパワーも大事だと思います。

 

あと、これを才能と呼んでいいかは分からないけど、

「音楽を続けること」を成し遂げるための才能には、

「いい意味のバカさ」っていうのがあると思います。

 

 

---それは、どんな才能ですか?

 

僕らミュージシャンって、ギターや歌とか、音楽というオモチャで

ずっと遊び続けている子供のような存在だと思うんです。

 

だから、冷静に客観視できてしまった瞬間に冷めていって、

そこで音楽を辞めてしまう人が大半だと思います。

 

でも「いい意味のバカさ」があると、勘違いできちゃうというか、

ずっと遊び続けることができるんです。

あるいは、客観視した自分を二重人格みたいに

「この子どもをどうやってプロデュースしようか?」

って、考えられる才能があれば、続けることができるんだと思います。

 

 

---最後に、若手のミュージシャンに向けてコメントをお願いします。

 

「気張んなよ」ってことですかね(笑)

 

気張るとロクなことがない、だから無理しないで。

自分が苦しんでたら音楽なんて楽しめないですよ。

ライブでお金がかかって辛いなら、路上でもいいし。

この辺の話になると、結局また「人と繋がること」が重要って話になって、

その人はきっと自分が想像もしてなかった世界に連れてってくれます。

 

いろんな人と繋がりながら、音楽で楽しむ方法を探してみてください。

 

 

 

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