MMDが趣味でもっとスキルアップしたかった。その思いでCG映像学科に入学し、見事希望職種に内定をいただいた中村さんにお話を伺いました！

キャリアチェンジには時間が足りないと思い入学を決意した。

---

–入学前は企業に勤めていらっしゃったとのことですが、どんなお仕事でしたか？

電気工事士を4年半ほど続けていました。第一種電気工事士と第二種電気工事士を持っていて、内装のお仕事が多かったです。ブレーカの設置から線を引いて…とか、それこそこの部屋にある照明を取り付ける…みたいなそういった仕事をしていました。

–資格をしっかり取って安定した仕事をされていたと思うのですが、どうしてCG映像に興味を持ちましたか？

元々自分でもMMD(※)を動かすことが好きで。ずっとやっていたんですが、どんどん自分の技量が「こう動かしたい！」に追いつかなくなってしまって(笑)それでしっかり学びたいなと思ったのがきっかけだと思います。

※「MikuMkiDance」の略称。VOCALOIDキャラクターの3Dモデルを自由に動かして動画を作ることができる無料ソフト。

–なるほど、本校に入学した決め手は何でしたか？

自分の中では年齢の”リミット感”が大きかったです。自分のイメージとして、”キャリアチェンジ”って結構年齢によって厳しい時があると感じているんですね、それで、今28歳なんですけど、「できるだけ短い期間で上達したい」と思いました。あと、直に質問できる環境が欲しかったのでオフラインの学校で学びたかったです。

–そうですね。なかなかシビアな話ですが…2年制にメリットを感じたということですね。ちなみにご自宅からの距離も大事にされたと聞きましたが…

はい。出身が福岡です。東京で仕事をしていたんですけど戻ってきた感じですね。通いやすくてすごく便利です。

–なるほど。学校決めの際は体験入学にも来校しましたか？

行きました。担当の先生と話して、感触も良くて。よし、ここに行こうと決めました。事前に情報は調べていたので特に悩むことなく決定した感じでした。

–聞いた感じだとあまり迷わずに入学を決めたように思われるんですが、困ったことや不安だったことはありますか？

うーん、「年齢」でしかなかったです。入学というよりかは「自分の年齢でも就職できるのかな」という思いがありました。30歳手前で再チャレンジして本当に大丈夫か？と…。ただ、幸いなことに電気工事士でしたので…(笑)困ったらまた電気工事士になろうと思ってました。そこは後ろ盾があったので比較的ラッキーだったかなと思いますね。

–実際、就活で影響があるなと思ったりはしましたか？

実際のところはわからないですが運が味方してくれたみたいで、さほど苦しまなかったですね。内定をいただいた企業でも年齢に対してツッコミがあったりしましたが…ラッキーだったと思います。

–運も実力のうちですよ！内定先ではどんなポジションになるんですか？

3DCGアニメーターですね。この企業さんは家庭用ゲーム機のゲームを作ることが多いそうで、例えば最近のだと…小さい小人を動かして障害物をどかしたりとか怪物を倒したりとかする…ニンテンドーSwitchでやるゲームとかわかりますか？そういうのを制作しているところです。

–そんな有名なものを作っている会社さんなんですね！今後自分の作ったものが世界に公開されるのが楽しみです！

そうですね。楽しみです。ゲーム業界について全く知らないのでこれから知っていきたいと思います。

「好き」でなんとか乗り越えた2年間だった

---

–ちなみに学校生活では「ジェネレーションギャップ」を感じることもありましたか？

ありますね！でもまあ変な話、いじめられるとかは無いですし、うまくやれたと思います。

–好きな授業は3Dアニメーション、ハマっていることは自主制作とのことで…制作が大好きなのが伝わります…！

昔は趣味でやっていて、「わからない」となったらインターネットで調べなきゃいけないんですけど、「なんて調べたらいいかわからない」状態になるんです。それってすごく大変なんですよ。でも、授業だと聞いてすぐ返ってくるんです。当たり前のようですごく有難いと思います。

–そうですね。授業もこなしながら…自主制作もずっと行っているんですね！

8割趣味みたいなことをやっていますね。設備を存分に使っています。レンダリング(※)っていう、とても処理が重たい作業があるんですけど…性能のいいデスクトップパソコンを2台同時に動かせることがすごく助かります。忙しい時は複数のパソコンを一緒に動かす事もあります。自宅じゃありえないです。

※3Dを映像データとして書き出しをする工程

–ありがとうございます。それでは、社会人から入学される方へのアドバイスをお願いします！

うーん…まずは”高校卒業組”よりは必ず「やる気」が必要ということは確実です。やっぱり年齢というハンデは甘く見ないほうがいい。新卒とは言えないですからね。なので、「絶対に就職してやるぞ」と思ったほうがいいです。ただ、”好き”は強いので、めちゃくちゃCG映像好きで四六時中やりたいです！みたいな人は大丈夫だと思います。コツコツできることが大事です。

<広報部より>
電気工事士から3DCGアニメーターにキャリアチェンジした中村さん。年齢に不安を感じることが多かったそうですが、チャレンジしたことで大きな転換期となったと思います。ゲームを作る一人としてどんどん成長していく姿が楽しみです！ご協力ありがとうございました！

---