ダンサーの仕事とは?
音楽と一体化し、体を使って感情や物語を美しく表現する表現者
ダンスというパフォーマンスを通じて、会場や観客を盛り上げるのがダンサーの仕事です。
伝統的なジャンルとしては、バレエやモダンダンス、ジャズ、コンテンポラリーダンスが挙げられます。これに対し、ストリートスタイルにはヒップホップ、ロック、ポップ、ブレイク、ハウスが含まれます。
また、クランプやドギー、レゲエ、ビバップなど、独特なスタイルを持つダンスも数多く存在します。最近では、SNSでダンス動画が流行し、ダンス文化の広がりが加速しています。
ダンスがメインとなる舞台やミュージカルのダンサーは、ダンスを通じて演じている役の感情や情景などを表現するため、演技や歌の総合力が求められます。
バックダンサーなら、ライブイベントやコンサートでミュージシャンをさらに盛り上げるため、前面に出過ぎず音楽を表現する必要があります。
テーマパークダンサーなら、時にはキャラクターになりきり、時にはお客さんに対してのサービスを行うなど、その場を楽しくワクワクとさせるホスピタリティが必要となります。
スポーツの場では、チアダンサー、チアガールの名称でダンスや応援などのパフォーマンスを行い、試合会場での雰囲気を盛り上げるダンサーもいます。
こういった表舞台でパフォーマンスするダンサー以外にも、ダンス講師、振付師、インストラクターなど"教える"場で活躍するダンサーもいます。さらに最近では、YouTubeをはじめSNSでパフォーマンスして活躍するダンサー、Vtuberのダンサーなど、パフォーマンスの場は広がりを見せています。
ダンサーになるには?
多くの人が幼少期からダンス教室に通ったり、ダンススクールで技術を磨いたりして、オーディションを受け、プロダクションや劇団への入団をしてダンサーへの道を歩んでいます。
もちろん高校生や大学生、社会人になってからダンスを始めダンサーを目指すことも可能です。
その中でもおススメは専門学校でダンスを学ぶこと。専門学校では2年間で様々なジャンルのダンスを学ぶことができます。1つのダンスを極めてその道のプロフェッショナルとして活躍することも可能ですが、舞台やバックダンサー、テーマパークダンサーなどはさまざまな種類のダンスを踊れることが求められます。また、初心者で入学してくる人も多いため、カリキュラムは基礎からしっかりと学ぶことができます。
それ以外にも、産学連携などで在学中からバックダンサーとして現場での経験を積んだり、学科コラボで音楽学科のMVにダンサーとして出演するなど、実践的なカリキュラムが整っている他、学校独自のオーディションやデビューサポートを行っている学校が多く、業界への道が開かれやすい環境が整っています。
卒業後は劇団やテーマパーク、球団、ダンスチームなど自分の希望するダンスができる企業や団体へ所属を目指します。どの場合も基本的にオーディション必須。なので在学中からオーディションの経験が積めたりプロからアドバイスが受けられる専門学校がおススメの理由なのです。
ダンサーの年収はどれくらい?
フリーのダンサーや芸能事務事務所に所属、テーマパークの専属ダンサー、ダンス講師など、様々な雇用形態があるダンサー。
日本のダンサーの平均年収は450万円程であるのに対し、アメリカのダンサーの平均年収は約670〜1,000万円と、活躍する地域によって異なります。もちろんその分競争も激しくなるため、ダンスの技術を磨く必要はあります。
また、ダンスチームなどであればスポンサー契約の有無や大会に出場して賞金を獲得できるかなどにもよって収入は異なります。
ちなみに、日本でも有名なブレイクダンサーは複数の企業とスポンサー契約を結んでおり、総収入は1億円を超えるとも言われています。
ダンサーになるために資格は必要?
資格や学歴といったものが必要のないダンサー。その代わり、熱意や向上心、諦めない心を持つことが大切になってきます。
講師として働く場合は、ダンスインストラクターの資格があれば活躍の幅が広がります。「認定ダンス指導員」や「ストリートダンス検定」の資格があればインストラクターとして採用される際、指導法、指導マナーが身についているとのアピールとなります。
ダンサーの将来性は?
ダンスを楽しむ人々は800万人を超え、その勢いは増すばかり。2024年のパリオリンピックではブレイクダンスが正式種目として採用され、ダンスの人気はさらに高まり、競技としてのダンスやプロのダンサーを目指す人々も増加することが予想されます。
ダンサーに向いているのはどんな人?
- 1体を動かすことが好きな方
ダンサーは、常に体を使って表現する仕事です。運動が好きで、体を動かすことを楽しめる人はダンスに向いています。
- 2音楽が好き、リズム感を大切にする人
音楽に合わせて動くことが大切なので、リズム感があるとダンスがしやすくなります。音楽に合わせて体を動かすことが好きな人は、ダンサーに向いています。
- 3毎日コツコツと練習を続けられる人
ダンスは練習がとても大切です。新しい技や動きを習得するために、毎日練習を続ける努力が必要です。諦めずに練習を続けられる人がダンサーに向いています。
- 4体力がある人
ダンサーは、長時間の練習やパフォーマンスに耐えるための体力が必要です。体力を鍛えることが好きな人は、ダンスに向いています。
ダンサーに関連する仕事は?
- タレント
- YouTuber
- Vtuber
- インフルエンサー